ネジ切り加工とは、手のひらに収まるネジに限らず、配管パイプのように大型製品の加工にも用いられる加工方法です。建設現場の配管施工では、現場に応じて配管の長さを調節しなければならず、既製品だけでは対応できないことがあります。このような場合は配管パイプの切断やネジ切り加工などの配管加工が必要です。

この記事では、九州でネジ切り加工を行う会社を紹介するとともに、ネジ切り加工の方法や種類、ネジ切り加工会社を選ぶ際の注意点も解説します。

九州でネジ切り加工を行う会社紹介

ここでは、九州でネジ切り加工を行う会社を3社紹介します。

設備関連のネジ切り加工なら「三興バルブ継手株式会社」

三興バルブ継手株式会社は、「円滑な現場づくり」の徹底サポートを企業使命とし、昭和22年の創業依頼、九州・沖縄地区における配管資材を取り扱う専門商社として成長を続けています。

建築設備業界の省人・省力化をサポートできるサービスを提供しており、ネジ切り加工もその1つです。ネジ切り加工は機械で行いますが、素材や大きさに合わせて設定を調整しなければなりません。三興バルブ継手株式会社では経験豊富な専門スタッフによって行われるため、安定品質を実現します。また、工期短縮も目指せます。

九州・沖縄各エリアに物流機能を持つ支店・営業所を展開しており、本社3万超・各拠点15,000アイテムの在庫力と地域密着の精神でニーズに対応。幅広い商品知識とネジ加工などの各種配管加工までサポートします。

鋼管のネジ切り加工なら「株式会社ニッコー」

本社は千葉県浦安市ですが、札幌、東京、大阪、名古屋など日本各地に営業所があります。九州は福岡県に営業所があり、全国拠点のネットワークによって迅速な納品を行う即納体制が整っています。

また、約3万トンという圧倒的な鋼管在庫により、必要な規格・サイズの鋼管の入手が可能。鋼管調達から加工業者への発注まで依頼できます。

ネジ切り加工含む鋼管加工の総合技術商社「宮脇鋼管株式会社」

宮脇鋼管株式会社は、鋼管加工の総合技術商社として適切な提案のために社内の仕組みづくりや人材育成に力を入れて取り組んでいます。不具合が生じた際にすぐ対処できるよう納品に立ち合う、業者間で技術ネットワークを構築し各社と定期的な勉強会を開催するなど、ベストアドバイザーになる体制を整え、全国対応しています。

西日本パイプセンター（大阪）、東日本パイプセンター（埼玉）、浦安加工センター（千葉）、山川製作所（滋賀）に拠点があり、豊富な在庫からネジ切り加工を行い、九州を含む全国各地に出荷しています。

ネジ切りなどの鋼管加工に留まらず、図面作成の支援から納品まで一貫した製作を依頼することも可能です。

ネジ切り加工の方法と種類

ネジ切り加工は、大きく以下の2つの方法に分けられます。

• 切削加工
• 塑性加工（転造加工）

以下で、それぞれの特徴を解説します。

切削加工によるネジ切り加工

素材を切ったり削ったりして加工するため、製造物は元の素材のサイズより薄くなります。切削加工は以下のような工具や工作機械を用いる方法です。

• タップ・ダイス
• 旋盤
• ネジ切り盤

タップ・ダイスによるネジ切り加工は、1つの寸法の加工に限定され、複数の寸法に対応する場合は寸法ごとに工具が必要です。作業者にはスキルと経験が求められる方法で、少量多品種の生産に向いています。

旋盤やネジ切り盤によるネジ切り加工では、高速回転させた素材に刃物（バイト）を押し付けて切削を行います。旋盤は素材の外周を削ったり穴をあけたりするなど、ネジ切り加工以外にも用いられる方法です。一方ネジ切り盤はネジ切り加工の使用に限定されます。耐震補強用のアンカーボルトなど、主に大型のネジ切り加工を行います。

塑性加工（転造加工）によるネジ切り加工

塑性加工は素材に力を加え変形させて加工します。

切削加工と異なり素材を削らないため、素材の厚みを保てます。凹凸のある工具に素材を固定し、回転させ圧力をかけることによって成形していく方法です。

精度が高い加工が可能ですが、使える素材は変形可能な素材に限定されます。

ネジ切り加工の方法による違い

切削加工と塑性加工では、以下において違いがあります。

• 生産ボリューム
• 強度

切削加工によるネジ切り加工は工具や工作機械を使用するため自由度が高く、手間と時間をかけて製造する資材に向いています。一方の塑性加工では、目的の仕様や形状にあわせた転造盤を使用することにより、加工時間が短く大量生産に向いています。

また、金属素材には「ファイバーフロー」と呼ばれる繊維状金属組織が存在しますが、切削加工では、ファイバーフローを切断して加工します。塑性加工では切断しないため、切削加工と比べると耐久性が高い傾向です。

ネジ切り加工会社を選ぶ際の注意点

ネジ切り加工を得意とする専門会社に依頼することで、人材不足を補いながら品質の向上を目指せます。しかし、ネジ切り加工はどこに依頼しても同じわけではありません。ここでは、ネジ切り加工会社を選ぶ際の注意点を紹介します。

納期への対応力

資材の納品スケジュールは工期に影響するため、ネジ切り加工の依頼から納品までがスムーズである必要があります。納期への対応力を確認し、依頼先を選定しましょう。

ネジ切り加工を依頼する会社が物理的に現場に近いかどうか、効率的な作業が期待できるノウハウや技術を持っているか、経験豊富なスタッフや人員が確保できているかなど、作業環境や生産体制について確認しておくとよいでしょう。

素材の調達力

ネジ切り加工を行う素材は多種多様です。これらの素材の在庫が豊富か、また調達先が確保されているかどうかも納期に影響するため、素材の調達力も大切なポイントです。

素材において規格やサイズ別の在庫が豊富な会社であれば、選定について的確なアドバイスや提案を受けられることも期待できるでしょう。

生産ボリュームと加工方法

生産ボリュームに合わせた加工方法を得意とする会社を選びましょう。大量生産か小ロットかの生産ボリュームによって適した加工方法は異なるためです。ネジ切り加工には複数の方法があり、会社によって得意な加工方法は変わります。

加工方法だけでなく、得意とする素材やサイズも異なるため、依頼先の得意分野を確認しておきましょう。

まとめ：ネジ切り加工で現場の工期短縮・品質の安定化を目指そう

ネジ切り加工を専門の会社に依頼することで、建設現場の負担が軽減します。また、熟練の専門スタッフによる生産体制が整っているため、工期短縮や品質の安定化を目指すことが可能です。

三興バルブ継手株式会社では、配管設備資材の販売・納品だけでなく、「3Dスキャナによる図面作成」や「配管加工」のサービスも展開しています。経験豊富なスタッフによる円滑な現場作りのサポートが必要な方は、お気軽にお問い合せください。

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