吊バンドにはどんな種類がある?施工しやすい吊バンドを選ぼう
施工者は、配管支持金具に使用する吊バンドの特徴を知ることで、より現場に合った吊バンドを選ぶことができるようになります。ここでは吊バンドの種類や違いについて説明します。
吊バンドの構造
吊バンドの構造は大きく分けて2種類あります。
- 蝶番式吊バンド
- 組式吊バンド
蝶番式吊バンドは、配管を通す輪部分の継ぎ目に蝶番を使っているものです。一方、組式吊バンドは、継ぎ目が組式になっています。
このほかにも、例えば蝶番式吊バンドや組式吊バンドは上部が開くタイプですが、下部が開くタイプの吊バンド、また炭素鋼鋼管のような重量がある配管に対応した吊バンドなど、製造メーカー各社が配管がしやすいように工夫した吊バンドを製造しています。
吊バンドの選び方
吊バンドの選び方には2つの方法があります。
1.配管の素材で選ぶ
配管の素材には、ビニールパイプ、被覆鋼管、耐火二層管、ステンレス鋼管、炭素鋼鋼管(白ガス管・SGP)があります。吊バンドによって対応する配管の素材が異なるため、各吊バンドの製品説明に書かれているステンレス鋼管用など配管の素材を確認して吊バンドを選びましょう。
2.配管のサイズで選ぶ
設置できる配管のサイズも各吊バンドによって異なります。メーカーによっては10A~150Aと幅広いサイズの吊バンドを製造しています。使用する配管のサイズに対応しているかどうかを確認し、吊バンドを選びましょう。
現場の不便を解消する「らく吊X」
吊バンドを施工する現場では、施工者は以下のような不便さを感じていました。
「ナットを外したり締めたりに時間がかかる」
「ナットを落とすと探すのが大変」
「配管を仮置きできたらいいのに」
このような現場の不便さや「こうだったらいいのに」という願いを実現するために開発された吊バンドが、日栄インテック社製の吊バンド「らく吊X」です。
「らく吊X」の特徴は次の通りです。
- ナットを外さず施工できる
- 配管を仮置きできる
- 配管の位置調整が可能
- 締め忘れ防止機能
この項目では、「らく吊X」の各特徴における現場でのメリットについて解説します。
ナットを外さず施工できる
新機構を採用した「らく吊X」では、ナットを外さずに配管の取り付けができるため、外したナットを落とす心配がなくなります。
ナットを外さずに配管の取り付けができることで、通常6工程かかる施工が「らく吊X」では4工程に短縮でき、作業時間も短縮しました。
配管を仮置きできる
「らく吊X」は吊バンドに配管を仮置きできます。これにより、作業をスムーズに進められます。 ただし、あくまでの仮置きのため、長時間その場を離れるようなことはせず、必ずナットを締めて固定してください。
配管の位置調整が可能
「らく吊X」はナットを締めなければ、吊バンドと配管の間に隙間ができるため、配管吊り込み時に配管の調整が楽にできます。これにより位置を合わせるのが難しい場所の場合は、吊バンドに配管を仮置きしてから位置を調整できます。
締め忘れ防止機能
「らく吊X」はタンバックルの隙間にパッキンがあり、ナットが締まるとパッキンがつぶれます。これにより、ナットが締まっているかを目視で確認でき、安全性が向上しました。
施工のしやすさで選ぶなら「らく吊X」
「らく吊X」はナットを取り外さずに施工ができるため、作業工程と時間の短縮を実現しました。また、配管の仮置きができることや、配管吊り込み時に配管の調整が楽にできることで施工性も格段に向上しています。
施工のしやすさで選ぶなら「らく吊X」がいいでしょう。
三興バルブ継手株式会社は日栄インテックの一次代理店として製品を取り扱いさせていただいてます。
「らく吊X」も在庫としてお取り扱いさせて頂いてますので、お気軽にお問合せください。