日栄インテック社製の吊バンド「らく吊X」は施工性と安全性が抜群!
日栄インテック株式会社の吊バンドには、蝶番式SGP、組式SGP、VP、耐火二層管、ステンレス蝶番式・組式SGPなどがあります。そして2021年9月、従来品よりも優れた点が多い「らく吊X」が一般発売されました。
この記事では「らく吊X」の特徴とこれまでの製品との施工方法の違いを説明します。また、「らく吊X」の開発秘話についても紹介します。
らく吊Xの特徴とは
「らく吊X」の特徴は主に「抜群の施工性」と「向上した安全性」の2つになります。
抜群の施工性
「らく吊X」は次の3つの機能により抜群の施工性を実現しています。
- ナットを外さず施工できる
- 配管を仮置きできる
- 配管の位置調整が可能
ナットを外さず施工できるためナットを外す作業時間が減り、施工時間が短縮されました。施工中、配管を仮置きできることにより、配管吊り込み作業が楽になります。また、ナットを締めていなければ吊バンドと配管の間に隙間ができるため、配管吊込み時のパイプの調整が楽にできます。
向上した安全性
「らく吊X」は次の3つの機能で安全性が向上しました。
- バンドの嵌合外れ防止機構
- ナット外れ防止機構
- ナットの締め忘れ防止機能
バンドの嵌合外れ防止機構によって、配管の脱落を防止します。ナット外れ防止機構があることによってナットを外さずに施工でき、ナット外れを防止します。また、ナットを締めるとタンバックルの隙間にあるパッキンがつぶれるため、ナットを締めたかどうか目視で確認でき、ナットの締め忘れを防止できます。
らく吊Xと他の吊バンドの施工方法の違い
一般的に吊バンドの施工方法は以下のようになります。これは組式吊バンドであっても蝶番式吊バンドであっても同じです。
- ナットを外す
- ナットを仮止めする
- 配管の支え作業
- 仮止めナットを外す
- バンドを取り付ける
- 電動工具でナットを締める
「らく吊X」はナットを外さずにバンドを取り付けることができるため、以下の手順になります。
- バンドを外す
- 配管を仮置きする
- バンドを取り付ける
- 電動工具でナットを締める
上記の工程の違いにより、施工時間は従来の約3分の1になりました。
らく吊Xの開発秘話
日栄インテック株式会社が「らく吊X」を開発した理由は、天井から吊下げる施工は上を向いての作業であり、重力に逆らって施工するためナットを落としてしまうのが施工者の困りごとであることを知っていたからです。
ナットを落とすと、工場によっては、異物混入防止のため、見つかるまで探さなければならりません。また、吊バンドはナットとセットで販売されているため、ナットが見つからないと吊バンドを1つ無駄にすることにもなります。
ナットを外さずに施工ができれば、ナットを落とした時の吊バンドのロスがなくなります。また、ナットを外さなければ、その作業分の施工時間を短縮できると考えました。
「らく吊X」の開発には3年もの歳月をかけています。吊バンドの施工経験者にとって、このような新機構は非常に喜ばしいものであると言えるでしょう。
まとめ:らく吊Xを使い短時間で安全な施工をしよう
これまでの説明で吊バンドの施工経験者にとっては「らく吊X」の素晴らしさを理解できたことでしょう。
施工時間がおよそ3分の1に短縮できること、ナットや配管を落とす心配のないことなど、安全性と施工性が魅力の「らく吊X」は、吊バンドを使うことが多い施工者におすすめしたい製品です。
三興バルブ継手株式会社は日栄インテックの一次代理店として製品を取り扱いさせていただいてます。
「らく吊X」も在庫としてお取り扱いさせて頂いてますので、お気軽にお問合せください。