キッチンのシンクだけ交換できるか確認する3つのポイント
オフィスや事務所に設置してあるキッチンを新しくしたいと考えた時、シンクだけを交換できる場合があります。シンクだけの交換なら、キッチン全体を交換するよりもコストを抑えることができます。
この記事では、シンクの素材や設置方法と、シンクだけを交換できるか確認する項目を解説していきます。
シンクとは
150 シンクとはキッチンの流し台のことで、キッチンに備え付けられている水槽部のことを指します。食器や食材を水洗いするのに使用します。材質はステンレスが一般的ですが、人工大理石やほうろうで作られたものもあります。
また、シンクはその設置方法によって、オーバーシンクとアンダーシンクの大きく2種類があります。
シンクの素材
70 シンクの素材には、ステンレス、人工・人造大理石、ほうろう、陶器が使われることが多いです。
この項目ではそれぞれの特徴を紹介します。
ステンレス
150 ステンレスは耐久性と耐熱性に優れ、錆びにくい特徴があります。その一方で、傷つきやすく、さびている金属製品が近くにあると傷からさびをもらうことがあるため注意が必要です。
ステンレスシンクの中には、耐薬品性粉体塗装仕上げをしているものがあります。塗装仕上げがされているものであれば、耐薬品性にも優れています。ステンレスは掃除がしやすいのがメリットですが、掃除を怠ると光沢がなくなり水垢が目立ってしまいます。
また、表面をセラミックコーティングしたものは耐久性は増しますが、表面の塗装が剥がれることがあるため注意が必要です。
人工大理石
130 人工大理石は、アクリル樹脂やポリエステル樹脂を固めたものでできています。耐熱性や耐久性、耐薬品性が高く、シンクと天板につなぎ目がないキッチンを作れるのがメリットです。
また、汚れが落ちやすく、お手入れも簡単です。一方、経年により黄ばみが出やすい、熱やシミによる変色が起こるなどのデメリットがあります。
ほうろう(琺瑯)
100 ほうろうは、金属にガラスの釉薬を高温で焼き付けており、耐熱性が高くて傷がつきにくいうえ、匂い移りが少なく、耐久性にも優れた素材です。
ただし、重たい物を落とすとひびが入ったり、経年により釉薬が剥がれてさびやすくなったりするなどのデメリットがあります。
陶器
70 陶器はさびにくくて汚れが付着しにくい素材です。
しかし、経年により表面が割れやすいという特徴があります。衝撃に弱く、重い物や堅い物を落とすと表面が欠けてしまうことがあるため、注意が必要です。
シンクの設置方法
40 シンクの設置方法には、オーバーシンクとアンダーシンクの2種類があります。この項目では、それぞれについて説明します。
オーバーシンク
130 天板(ワークトップ)の上からはめ込むタイプで、ステンレス製のシンクが多いです。シンクの縁を天板に引っかけて設置します。
一般的な住宅に設置されているキッチンの大半が、オーバーシンクに該当します。シンクと天板の間は、すきまがないようにコーキングで接着してあります。
アンダーシンク
90 天板(ワークトップ)の下からはめ込むタイプで、人工大理石製であることが多いです。シンクが天板と同じ高さ、または天板より低い位置にあるため、スッキリした見た目に仕上がります。
シンクだけを交換できる条件
70 キッチンのシンクのみを交換するには、次の3つを満たしていなければなりません。 オーバーシンクである システムキッチンである 既製品サイズである
オーバーシンクであること
90 オーバーシンクはシステムキッチンに上からはめ込んでいるため、上に引き抜けば取り外せます。
一方、アンダーシンクの場合は、シンクをシステムキッチンの下からはめ込んでいるため、引き抜けず、シンクのみの交換ができません。
システムキッチンである
80 システムキッチンとは、シンク、作業台、コンロがセットになっています。オーバーシンクであることが多い為、シンクのみ交換できる可能性が高いでしょう。
ただし、三興バルブ継手株式会社で取り扱うLIXILのシステムキッチンは、天板とシンクを接合した状態で工場より出荷するため、シンクのみの交換はできません。
既製品サイズである
120 シンクのみを交換する場合、同じサイズのシンクを選ばなければなりません。1cmでもサイズが違うと、シンクが入らない、シンクに隙間ができるなど、トラブルの元になってしまいます。
オーダーメイドキッチンの場合は、シンクのみの交換ができるか、できる場合には同じサイズの既製品があるか事前に確認する必要があります。
キッチンのシンクのみを交換する場合は3項目のチェックを忘れずに!
150 キッチンのシンクのみを交換する場合、費用は10〜20万円が相場とされています。一方、システムキッチン全てを交換する場合、100万円前後の費用がかかることも少なくありません。
シンクのみの交換なら、コストを抑えながら快適性や利便性を上げられるため、場合によってはシンクのみの提案をするといいでしょう。