受水槽のボールタップを調整する理由と簡単にする方法を解説
ボールタップは、受水槽、消火用補給水槽、冷却塔補給水槽、給水装置機器組込みなどに使用されていることが多いです。
ボールタップの主な働きは、タンク内の水量の変化に応じて自動的に給水をコントロールすることです。タンク内の水量の変化に応じてボールタップが上下し、給水と止水を繰り返します。
槽内の水位を安定させるために、ボールタップの調整は非常に重要です。しかし調整が簡単にいかないケースもあり、施工者には悩みのタネとなっています。
この記事では、受水槽等のボールタップの調整の重要性や製品の選び方などを説明します。
受水槽の水位調整の重要性
受水槽や給水槽では、水位調整が非常に重要です。ここでは、水位調整が重要である理由について解説します。
水位調整の重要性
受水槽内は常に決まった水位で水を満たす必要があります。受水槽や給水槽は、主に集合住宅や大規模建築物の給水設備として設置されています。受水槽や給水槽にいったん水を貯めて各戸の水道に配水するため、多くが屋外に設置されます。
水が足りなくなると水を供給しますが、満水になったことを感知しなければオーバーフローを引き起こし、事故が発生する可能性があります。そのため、受水槽では水位調整が非常に重要です。
微妙な水位設定が難しい
受水槽や給水槽の水位設定を担うのが、ボールタップです。水位の上下を感知し、給水のコントロールに繋げます。ボールタップを受水槽の内部に取り付ける際には、水槽内の水位に合わせて微妙な水位調整をしなければなりません。
しかし、実際に工事を行ったときの水位が受水槽の水位の標準とは限りません。波立によって水位が変化することもあるため、最適な位置にボールタップを調整するのが難しい場合もあります。
ボールタップの構造
ボールタップは、水に浮きやすいボールと蛇口の弁を金属で繋げた形状をしており、水に浮くボールと水道の蛇口を組み合わせたような構造になっています。
ボールタップは常に水に触れているため、劣化が早いと言われています。定期的に点検し、必要に応じて交換します。
ウォーターハンマー・バイブレーションとは
水道管内の急激な水圧変動が強力な水圧となって破壊力となる現象を「ウォーターハンマー」と呼びます。ウォーターハンマーには、水道管を振動(バイブレーション)させる副作用があります。
給水の際、ウォーターハンマーの衝撃とバイブレーションを長年にわたり繰り返していると、配管の接続部分や給水装置、継手などの接合部に緩みが生じ、やがて水漏れを起こす可能性があるので要注意です。
ボールタップには、ウォーターハンマー・バイブレーションなどを防いだり、故障の元となるゴミ噛みを防ぐストレーナを内蔵したり、安定性を重視した構造のものもあります。
ボールタップは安定性を重視して選ぶ
ボールタップは設置時の微調整が難しいため、設置時の水位調整が簡単にできるうえ、交換工事がしやすい製品に定評があります。特に、株式会社アイエス工業所の製品「水位調整機能付複式ボールタップ|WA」は注目すべき製品です。
カンタン調整
「水位調整機能付複式ボールタップ|WA」は、ドライバー1本あれば簡単に、微妙な水位設定ができます。取り付け後に、オーバーフロー管や満水警報位との位置調整ができるのもポイントです。位置を調整するために配管をやり直すような、ムダな工事がなくなります。
安定性
「水位調整機能付複式ボールタップ|WA」は、急激な水量による水圧変動を軽減し、水道管へのウォーターハンマーやバイブレーション防止に効果を発揮します。
波立ち防止
「水位調整機能付複式ボールタップ|WA」の吐水部分に、波立ち防止機能を標準装備しています。この波立ち防止機能によって、ウォーターハンマーやバイブレーション防止に効果を発揮します。
まとめ:ボールタップの水位調整は簡単機能付きが便利
受水槽・給水槽のボールタップはタンク内の水量を調節する重要な役割がありますが、微妙な水位調整が必要です。また、常に水に浸っているボールタップは劣化しやすく、交換周期が早いため、工事しやすく安定性のあるものを選ぶといいでしょう。
ボールタップは水位調整が簡単にでき、安定性に優れる株式会社アイエス工業所製のものがよく選ばれています。新規設置や交換の際には、多くの取り扱い在庫数を誇り安定供給が可能な三興バルブ継手株式会社にお任せください。
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