受水槽のボールタップは劣化前に要交換!人気の製品とは?
給水設備の一つであるボールタップは、トイレや受水槽など水を貯める機器の中で使用されます。しかし、同じボールタップでもトイレと受水槽では働きが異なります。 この記事では、受水槽で使用されるボールタップについて紹介します。受水槽でのボールタップの用途や交換時期、製品の選び方などを説明します。
受水槽のボールタップの働き
この項目では、受水槽のボールタップの動きについて解説します。
受水槽とトイレのボールタップの違い
ボールタップは、トイレや受水槽など、様々な給水設備で使用されるパーツのひとつです。基本的な働きは水量を検知することですが、トイレと受水槽、給水槽で使用されるボールタップの役割は異なります。 トイレでは「単式」を用います。役割は、水洗タンクのような水を貯める設備が満水になったときに給水を止めることです。単式のボールタップは1つのレバーで浮玉の浮力を増幅し、止水する力を作ります。部品が少なく、シンプルな構造が特徴です。 一方受水槽などでは「複式」を用い、満水時と減水時の2種類の警報の役割を持たせます。単式に比べ、2つ以上のレバーの作用により浮力を増幅する倍率が大きく、小さな浮力で止水できます。
ボールタップのしくみ
受水槽などで使用されるボールタップの主な働きは、槽内の水量の変動による浮き玉の変位で給水弁を開閉することです。給水が進み水位が下がると浮き玉が下がります。浮き玉が下がるとつけ根の給水弁が開き、給水が始まります。 給水によって満水になると水面が上昇するとともに浮き玉の浮力が作用して給水弁が閉止し、自動的に給水が止まります。受水槽のボールタップは支点が2つあり、テコの原理で止水するため止水性能を大きくとれるのが特徴です。
ボールタップの交換時期
ボールタップの浮き玉には、ポリエチレンなどの軽い素材が使用されています。常に水面にあるため劣化が早く、2~3年で止水能力に劣化が見られる場合もあります。 劣化のため給水に異常があると、給水が止まらず水があふれることにもなりかねません。そのため、水あふれ防止のためのオーバーフロー管を設置します。 ボールタップはタンク内の水量のバランスを知らせ、給水のコントロールをする重要な設備です。給水の異常などが出たときには大きな事故となる可能性もあります。事故を未然に防ぐため、故障の有無、交換の時期には注意が必要です。止水能力の劣化が生じやすい2~3年を目安に交換を検討しましょう。
選びたいボールタップとは
受水槽・給水槽のボールタップの機能が劣化は、水害の原因になりかねません。。2~3年と交換サイクルが早いため、性能が高くて交換工事のしやすい製品が人気です。特に株式会社アイエス工業所の製品は注目度が高く、人気があります。 以下で、株式会社アイエスの受水槽向けボールタップの性能について紹介します。
水位調整機能付複式ボールタップ
株式会社アイエスで製造・販売している受水槽用ボールタップの中でも、「水位調整機能付複式ボールタップ」はいくつもの高い性能を備えています。サイズも用途に応じWA 13・20・25・30・40・50の各型番が用意されています。
カンタン水位調整
水位を正確に検知できるように、ボールタップを正しく取り付けすることは重要です。止水位置の調節時に、ネジなど複数のパーツを同時進行で取り付けねばならない場合があります。取り付けと水位とのバランスも取る必要があるため、苦心するところです。 「水位調整機能付複式ボールタップ」は、水位調整ボルトをプラスドライバーで回すだけで止水位置を簡単に調整できます。工事の時間短縮にも役立ちます。 また、オーバーフロー管や満水警報位との位置関係を、取りつけた後にでも調整できます。配管のやり直しなどの無駄がなくなることも大切なポイントです。
波立ち防止機能
給水時に勢いよく入水されることにより、大きく水しぶきがあがり、波が立ちます。波によりボールタップが正しい水位を感知することができず、止水位置を給水弁に伝えることができません。 「水位調整機能付複式ボールタップ」は、こうした波立ち防止機能を標準装備しています。独自の曲面形状により効果的に吐水を散らして波立ちを抑えます。
優れた安定性
波立ち防止機能は、ボールタップの水位調整の安定性を支えるだけでなく、ウォータハンマーやバイブレーション防止に効果を発揮します。 大量給水の急激な止水は、水撃と呼ばれるウォーターハンマーや、バイブレーションと呼ばれる振動や衝撃音を引き起こします。波立ち防止機能は、給水時のさまざまな衝撃を軽減し、こうした水撃や振動・衝撃音を防止します。
まとめ:受水槽のボールタップは機能重視で選ぼう
マンション・ビルなどで多く使用される受水槽・給水槽は、住民や利用者の給水を支えています。ボールタップはタンク内の水量を調節する重要な役割がありますが、劣化が数年と早いことに注意が必要です。定期的な交換工事が必要なため、工事しやすく安定性のある株式会社アイエス工業所製のものがよく選ばれています。新規設置や交換の際には、多くの取り扱い在庫数を誇り安定供給が可能な三興バルブ継手株式会社にお任せください。
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