装置の振動対策事例と対策に最適な製品例を紹介
振動による騒音を解決するには、原因を探り、対策することが求められます。とはいえ、具体的には、どのような対策をすればいいのか、課題に感じている方もいることでしょう。
この記事では、ポンプや配管および機器の振動対策の実際の事例に対し実施した具体的な対策方法を紹介します。振動による騒音を解決する際の参考にしてみてください。
機器運転時に直上階で騒音が発生する場合
機器を運転すると直上階の部屋で騒音が発生。その原因は、天吊りしている機器に接続された配管から振動が伝わっていることでした。
原因となっている配管に、倉敷化工製の「吊形防振ゴム RF-40D」を取り付けて対策を行いました。加振力が大きい配管を固定する際、通常、支持部に防振部材を設置します。
製品例
- スマートハンガー、スプリングハンガー(Fn≒6Hz)
- 吊形防振ゴムダブル( Fn≒ 10Hz)
- 吊形防振ゴムシングル( Fn≒ 15Hz)
- ゴムブッシュ、パッキン(簡易防振)
機器の運転時に直下階で騒音が発生する場合
防振台の装着されている機器を運転すると、直下階の部屋で騒音が発生しており、その原因は、機器に接続されている配管を支持する架台から床に振動が伝わっていることでした。
機器の振動が伝わる配管支持架台には、防振材を設置するのが望ましいです。そのためこのケースでは、配管支持架台にスプリングマットを取り付け、騒音レベルの低下を図りました。
製品例
- 防振ユニット(Fn≒2.3~8Hz)
- スプリングマット( Fn≒ 10Hz)
- 防振パッド(簡易防振)
ポンプ運転時に騒音が起こる場合
地下にある機械室に設置した冷温水ポンプを運転中、9階にあるパイプシャフト室から騒音が発生。騒音周波数測定を行ったところ、250Hzの成分でピークを確認しました。この周波数が脈動周波数と一致していることと、ポンプから離れた箇所での騒音のため、脈動による騒音であると想定し、ポンプデリバリ側にパイプサイレンサーを取り付けて対策した結果、250Hzの成分が減少しました。
ポンプの振動の影響を直接受けない離れた場所で騒音問題が発生している場合、その騒音周波数のピークがポンプ周波数×羽枚数の脈動周波数の成分で発生していれば脈動騒音の可能性が高いです。このような場合の騒音問題は、パイプサイレンサーを設置すると解消することが多いです。
製品例
- 給水用:KV-CN
- 一般用:KV-K(N)
- 高圧用:KVH-N
まとめ:ポンプや配管の振動による騒音対策は配管資材のプロに相談を
ポンプをはじめとした機器の運転や配管の振動による騒音は、適切な資材への交換によって解決できることが多いです。最適な資材を選びたいなら、ぜひ配管資材のプロに相談しましょう。
三興バルブ継手では、数多くの配管資材メーカーと直接取引をしております。商品の網羅性が高く、スピーディーかつ安定的に製品を供給できます。お問い合わせは電話やメール、FAXのほか、Webサイト上に設置しているチャットから行えます。
また、見積もりは最短で当日中に提出します。取引でのお客様の負担を軽減し、お困りごとを解決するのが当社のモットーですので、ぜひ一度、お問い合わせください。
記事制作協力:倉敷化工株式会社