バーリング加工を外注する3つのメリットと発注後の柔軟な対応事例
配管の加工方法の1つに「バーリング加工」という手法があります。バーリング加工には手間や労力を削減できるなど、多くのメリットがあります。 この記事では、バーリング加工を外注するメリットについて、実例を交えて解説します。
バーリング加工の見積もり依頼
弊社が配管資材を納品している設備工事会社から、バーリング加工の見積もり依頼を受けました。当初、依頼主は協力会社と分担して作業する予定でしたが、ちょうど繁忙期に突入するタイミングだったため、忙しくなることを予測し、当社にバーリング加工を依頼されました。外注を選んだ目的は、自社と協力会社の負担を少しでも減らすことです。
バーリング加工のメリット
バーリング加工は配管の漏水リスクを減らし、品質を向上させます。
バーリングをせずに配管に分岐を作る場合、チーズ継手を使用することが多くありますが、チーズ継手には3箇所の溶接が必要です。ところが、漏水は溶接箇所から起きる可能性が高いため、溶接箇所が増えるほど漏水リスクは高くなります。
チーズ継手を使わずバーリング加工を選べば、溶接箇所は1箇所になるため、漏水リスクを低減できます。
発注後の配管ザイズの変更依頼に柔軟に対応
この事例では、発注後に配管サイズの変更依頼があったため、当社の加工工場に変更を指示し、納期に間に合うよう迅速に対応しました。
通常、依頼品に関しては、次のような流れで進めます。
1.図面を確認
2.資材を加工
3.完成品の確認
4.チェックバック後に納品
このような手順を踏むことで、質の高い商品を納品できます。万が一商品が破損した場合や、今回のように途中でサイズ変更の要望があった場合にも、確認の履歴と加工に関する情報をすべて残せているため、柔軟に対応できます。
バーリング加工を外注する2つのメリット
バーリング加工を外注するメリットは次の2つが挙げられます。 作業負担が軽減できる 材料費が削減できる それぞれについて解説します。
作業負担が軽減できる
バーリング加工を外注することで作業量が減り、職人の作業負担を軽減できます。
材料費が削減できる
バーリング加工によって、材料費が削減できます。
既に述べたように、バーリング加工をしない場合、チーズ継手などの溶接継手を使用しなければなりません。特にチーズ継手はコストがかかり、溶接箇所も増えるため、使用する場合としない場合とではコストに差が生じます。
今回の依頼主は、自社でバーリング加工ができるため作業料の削減にはなりませんでしたが、自社加工できない場合は材料費だけでなく作業費の削減にも繋がります。
まとめ:繁忙期の現場を柔軟にサポート
三興バルブ継手株式会社では、お客様の状況に応じて柔軟かつ迅速に対応します。今回の事例では、配管のバーリング加工を施し納品しました。その結果、依頼主は手間が省け、他の仕事に集中して商品が納期までに納められました。依頼主からは納期に間に合って助かったと、感謝の言葉をいただきました。
当社は商品をいち早くお届けするだけでなく、必要な加工を施した完成品をお届けすることもできます。繁忙期には大いにご活用ください。