配管ジャーナルPiping Journal

商品・サービス導入事例

製紙工場における製造番号が不明なポンプの選定事例

ポンプの耐用年数は一般的におよそ10年と言われており、15年を超えると部品の供給期間が終了し、交換部品のメーカー在庫が払底することが多いです。

ところが実際にポンプの修理や交換の依頼を受けるのは、ポンプ性能の低下や故障が発覚してからのことが多く、耐用年数を超えて使用され続けることも少なくありません。

10年以上使い続けたポンプは製造番号の判別が難しいことがあり、その場合、後継品を探すのに多くの時間と労力がかかります。

そこでこの記事では、長年の使用により製造番号がわからないポンプの後継品の選定について、具体的な事例を挙げて紹介します。

製紙工場のポンプの交換依頼

製紙工場で22年もの間使い続けてきたポンプを、ついに交換することになり、工場の管理を請け負っている設備会社から三興バルブ継手株式会社にポンプの注文がありました。

ポンプの製造番号は、型番や製造時期、仕様を識別するのに非常に重要です。ところが、交換を依頼されたポンプには、本来記載してあるはずの製品番号が見当たらないうえ、製品情報が記載された仕様書などの書類も保存されていませんでした。

そのため設備会社は、後継品にどのようなポンプを選定すべきか、突き止めることができずにいました。

ポンプの選定

製造番号に頼らずポンプを選定するには、経験と知識が必要です。1つずつ配管系統を調べ、水がどこから排水されるか、単位時間あたりの流量やどの程度先まで排出できるか、さまざまな条件を踏まえて計算式を作らなければならないからです。

三興バルブ継手株式会社には、メーカーに出向してポンプについて学んだ知識と経験が豊富なスタッフが在籍しています。そのため、現地調査を元に、ポンプを使用する場所の水量や水質、揚程などの情報を確認し、ポンプの再選定を正確に行うことができました。

選定にかかる時間の短縮

今回のケースでは、専門知識を持ったスタッフによって現場の状況を把握し、適切な製品をおよそ4日間というごく短期間で選定できました。すでに入っていた商談の合間を縫っての対応にも関わらずスムーズに選定できたのは、メーカーから知識を学び、現場での経験を積んだスタッフの力があったからだと考えます。

ポンプは、製紙工場をはじめ、石油化学や製薬、食品、半導体などのさまざまな工場に欠かせない設備です。しかも通常の設備とは異なり専門知識を必要とする設備であるため、工場をトータルで管理する設備会社であっても、ポンプの専門知識を持つ人材がいることはごく稀で、スムーズな選定が困難なことが多いです。

専門知識で現場をサポート

製品の選定から見積もり提出まで手早く行えたことに対し、依頼者である設備会社からは「非常に助かった」と感謝の言葉をいただきました。

豊富な在庫力と専門知識を持ったスタッフがいることで、これまで管材商社では扱われることが少ないポンプの現地調査から商品の提案、設置、メンテナンスまでトータルでサポートします。

当社は配管資材の専門商社として、衛生空調資材やガス関連資材の販売、加工に加えポンプ・ファンの販売サービスも提供しています。交換や修理が必要な各製品を、各メーカーに問い合わせ確認する手間を省き、納品までの期間を大幅に短縮できます。

今回は製品番号が不明だったため現地調査を実施しましたが、製品番号がわかっていれば、現地調査をせずに納品も可能です。ポンプのことでお困りのことがあれば、ぜひ当社にご相談ください。

配管資材専門店VALVIA(バルビア)