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図面作成は外注が必須?3Dレーザースキャナーで自社作成も可能

3Dレーザースキャナー 図面作成 外注安全で効率的な改修工事を進めるためには、正確な施工図を準備することが大切です。しかし、改修工事の規模によっては図面を作成すべき範囲が広範囲にわたるため、現地調査や図面作成のための人員や時間の確保などの問題も生じることがあります。

近年では3Dレーザースキャナーで効率的に進めるサービスも普及しています。こうしたサービスを利用し、時間も手間もかかる現地調査や図面作成を外注するのもひとつの手です。 この記事では、図面作成の効率化について説明します。

図面作成の重要性と現状

建築工事や改修工事において、図面は業務を円滑に進めるのに非常に重要です。資材などの調達にも利用されることもあります。特に施工図は、建物全体の内容を詳細まで把握し、工事内容を検討するのに欠かせないため、正確さが求められます。

施工図以外の図面を元に工事を行う場合、予算内で工事ができないなどのトラブルが起こる可能性があるため、必ず施工図を元に工事を進める必要があります。

図面作成は3Dモデリングへ

工場では、建物の経年劣化による改修工事を行うケースも少なくありません。古い建物の場合、施工図を紛失していたり、改修を重ね、元の図面と現況が異なっていたりするケースもあります。

また、プラントのように建物の規模が大きい場合は、現地調査や図面作成、内容の整合性の確認などに多くの時間と手間がかかり、図面の完成までが遠い道のりになる場合もあります。

近年では、現地調査時に3Dレーザースキャナーを使うことが増えています。3Dレーザースキャナーは、建物内部にレーザー光線を照射し、正確なデータを取得して図面に起こします。また、3Dモデル化も可能です。現地調査での目視と比べて取得するデータの正確性が高く、人員・時間の軽減など業務改善にも役立つため、注目を集めています。

外注のメリット・デメリット

図面作成を外注する場合のメリットとデメリットについて考察します。

メリット

図面作成を外注する最大のメリットは、自社の業務を削減できることです。担当者の業務を削減し、他のコア業務に専念できます。専門業者が作成した図面を俯瞰して確認できるため、自社で図面を作成する場合には気付けないような問題点を見つけられる可能性があります。図面が完成するまでの時間を有効に利用できるため、業務の効率化につながります。

デメリット

外注費(経費)がかかります。また、委託する業者によって精度にバラツキがあるため、請負内容や納品される図面の質について、確認が必要です。変更の連絡や質疑応答などコミュニケーションに時間がかかり納期が遅れるなど、想定外の問題が起こることがあります。

3Dレーザースキャナーでできる自社作成

3Dレーザースキャナーを使用すると、建物内部の正確なデータ収集のほか、改修工事が円滑に進むなど、多くのメリットがあります。

レーザー照射で正確なデータを取得

3Dレーザースキャナーで点群データを取ることにより、高精度の図面データを取得できます。平面図の他、3Dモデルを作成することができ、改修計画への活用が可能です。

作業の効率化と時間短縮

工場内部の図面作成までの過程が大幅に短縮可能です。改修規模によっては1週間以上かかることもありますが、3Dレーザースキャナーを使えば現地調査から図面の完成まで最短1〜2日程度に短縮できます。図面の制作日程が明確になりやすく、工程管理がスムーズです。

人員の省力化と労務負担の軽減

現地調査にかかる期間を大幅に短縮できるため、人員の省力化と作業時間の効率化につながります。さらに現地調査にかかる時間を大幅に短縮できます。

少ない人数でCAD業務を回すことができるうえ、CADオペレーターの業務負担を縮小できるため、残業など労務負担も軽減できます。

プレゼン資料作成のツール機能

顧客へのプレゼンやシミュレーション資料を提出する際のツールとしても、3Dレーザースキャナーは有効です。例えば、次のような事案も3Dレーザースキャナーの機能で解決できます。

  • 新設備を設置した場合のシミュレーション
  • 古い設備を撤去(搬出)する際の既存機器との干渉の有無
  • プリセールス段階での調査にかかる工数の削減
  • BIMソフト(CAD)での共有
  • 強度解析や空調解析

現地調査での目視ではとらえにくい部分の反映や、口頭では表現しづらい箇所を、可視化することによって、画像として認識できるため伝達がスムーズになるなど、説明する際の補助としても役立ちます。

3Dレーザースキャナーの詳細はこちらのページをご確認ください。

まとめ:図面作成は自社作成が可能!業務改善に有効

図面作成は、工場やプラントの建築、改修工事になくてはならないものです。特に施工図は工事の見取り図となるため、正確な内容が求められます。現地調査と図面作成には時間や要員も必要です。

3Dレーザースキャナーを使用すれば、時間や労力をかけずに、正確なデータの取得と図面作成を実現できます。業務改善にもつながるため、図面作成ツールとして、広く普及していくことが予想されます。

業界ひとすじのプロ集団である三興バルブ継手株式会社では、「配管設備資材の販売・納品」だけでなく、改修工事現場を中心とした「3Dスキャナによる図面作成」や、「配管加工・ハウジングプレファブ加工」までワンストップでお届けできるサービスを展開しております。幅広い知識を持つ専任の担当者が対応いたしますので、お気軽にお問い合せください。

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