工場改修の現調は代行でラクに！3Dスキャナーの活用もOK

図面製作サポート

2022/06/04

建築や工場の改修工事では、現地調査（現調）を行い正確な情報を得ることが非常に重要です。

現調で得た内容は、その後の図面作成をはじめ、工事の進行や安全など、すべての工程に影響があります。しかし、プラント改修など大規模なものになると、現調に必要な人員を確保したり、調査時間に多くの時間がかかるのが実状です。

そのため、最近では、現調を自社で行わず、代行サービスを活用する企業が増えています。この記事では、現調の課題、代行サービスの内容など、現調の効率化について説明します。

工場改修の現地調査の実状

工場は規模が大きいため現地調査での寸法測定箇所が多く、現地調査にかかる時間が長くなりがちです。そのうえ、寸法の測り忘れや確認不足がある場合には、現場へ再度赴いて採寸せねばならず、移動時間や作業時間が追加でかかります。

また、工場設備の老朽化などの改修工事では、配管の位置など現場の状況を把握しきれているかどうかが工事の進捗に大きく影響します。現地調査に時間がかかると工期が長くなるため、その分コストもかかります。

プラントなど大規模な工場の改修では敷地が広範囲な上、配管など目視では正確なデータが取りにくい場合もあります。そのため、効率的な現地調査の手法が求められます。

近年では、現調時に3Dレーザースキャナーを使ってデータを取得する方法が普及しています。3Dレーザースキャナーを使って建物内部にレーザー光線を照射し、物体の正確なデータを取得して図面に起こしたり、3Dモデル化したりする方法です。

現調時の目視と比べて、取得するデータの正確性が高く、人員・時間の軽減などの業務改善につながるため、注目を集めています。改修工事の現地調査を3Dレーザースキャナーで行った場合、点群データの取得によって次のようなメリットがあります。

点群データの取得で、現況調査時間の短縮が可能となります。

3Dレーザースキャナーを使用して点群データを取得した後は、モデリングしたものを平面図や立面図として活用が可能です。

ワイヤー、サーフェス、ソリッドにしたものをモデルに変換します。点群データは点の集まりからできているため、現地を立体的に見ることができます。見たいところだけを切り取って見ることも可能です。

点群データを元に、3Dモデルを作ることができます。点群データを面として扱えるようになり、スムーズにくるくる回して見ることができます。

点群データの3Dモデル化によって現調での内容が視覚化され、平面図で見るより構造が分かりやすくなります。

現調は正確で詳細なデータを取得する必要があるため、多くの時間がかかるうえ、人員の確保も必要です。プラント設備会社やエンジニアリング会社が現調を行う場合が多いですが、案件などが重なる場合には工期に影響を及ぼすことも少なくありません。

その場合に活用したいのが、現調代行サービスです。物理的・時間的な理由で遂行できない現調や、現調は実施できたものの取得したデータを充分に生かしきれないなど、これまで手が回りにくかった業務も一括して代行します。

現調代行サービスでは、現地調査からデータコンテンツ作成、データを元にした成果物の作成まで、ワンストップでサービスを提供することがほとんどです。現調代行サービスが実施する主なサービスは次のようになります。

デジタルデータ加工業務では、点群データのデータ合成やノイズ除去、色彩データ貼り付けなどを行います。図面化では、2D画面データ、シミュレーション、構造解析等を実施します。

次の記事は、工場における弊社の3Dレーザースキャナーの実際の導入事例です。ぜひ参考にしてみてください。

正確な情報が必要な現調は、3Dレーザースキャナーで高精度なデータの取得を目指すのも一手です。代行サービスを活用することにより、現地調査にかかる期間を大幅に短縮でき、人員の省力化と作業時間の効率化にも役立ちます。

業界ひとすじのプロ集団である三興バルブ継手株式会社では、3Dスキャナーを使用した設備設計・施工図作成から、工場向け配管工事、プラントプレファブ加工、各種資材の販売をワンストップで実行しております。幅広い知識を持つ専任の担当者が対応いたしますので、お気軽にお問い合せください。

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