改修工事は現地調査が命!調査情報を正確に図面化するには
工場などの大型の建物は、一時的あるいは周期的に改修工事を行います。改修工事を行う前に施工業者は現地に赴き、調査を行います。これを現地調査(現調)と呼びます。
この記事では、改修工事の事前に行う現地調査について、その内容や進め方について説明します。
現地調査の重要性
工場の大規模修繕を行う前には、既存建物や工場内部のどの部分にどんな不具合があるか、劣化症状があるかを確認し、修繕内容に活かします。こうした改修工事の前に実施する調査を、現地調査(現調)と呼びます。
建物には竣工図や施工図と呼ばれる図面がありますが、改修工事の際には正確な施工図が必須です。現状を把握するために現地調査を行います。
工場の現地調査の課題
現地調査ではさまざまな場所を採寸します。工場は規模が大きいため寸法測定箇所が多く、現地調査にかかる時間が長くなりがちです。現地調査の時に測り忘れや確認不足があると、再度現場へ赴いて採寸したり確認したりせねばならず、移動時間や作業時間、手間が追加でかかります。
工場設備の老朽化などの改修工事では、配管の位置など現場の状況を把握しきれているかどうかが工事の進捗に大きく影響します。現地調査を正確に行えないと、その分工期が長くなり、コストがかかります。そのため、効率的な現地調査の手法が求められるのが実状です。
正確な調査実態と図面化が必須
工場の現地調査には前述のような様々な課題があります。こうした課題を解決するためには、現地調査の手法そのものを見直す必要があります。
正確な情報を施工図に反映するためには、現地調査自体を従来、目視確認や写真撮影、もしくはスケッチで現地の情報を持ち帰っていましたが、3Dスキャナーを利用するのがおすすめです。特に3Dレーザースキャナーを使用することによって、正確な現地調査と図面化を実現します。
3Dレーザースキャナーの使用によって、現地調査にかかる日数の短縮も実現できます。工場の規模にもよりますが、改修の規模によっては、1週間以上かかることもある現地調査の期間を1〜2日に短縮することが可能です。
測定には3Dレーザースキャナーが有効
改修工事の現地調査を3Dレーザースキャナーを使って行った場合、次のようなメリットがあります。
- 点群データを基に構造物の採寸が可能
- 追加で距離情報が必要になった際、再度現場へ行かずともPC上で採寸できる
- 天井内など採寸作業を行いにくい場所でも点群データから簡単に採寸できる。
点群データの取得で、現況調査時間の短縮が可能となります。
3Dレーザースキャナーは、点群データから平面や円柱面を自動抽出し、3Dモデルに変換します。モデリングしたものを平面図や断面図として活用できます。
そのほか、次のようなメリットがあります。
- 詳細な内部構造の反映により施工図作成オペレーター不足を解消できる
- 工期の短縮(現調から図面まで最短2〜3日)
- 図面の制作日程が明確になりやすい
- 納期までの期間を短縮できる
多くのCADトレースを作成する必要がないので、少ない人数でCAD業務を回せるようになるため、CADオペレーターの業務負担を軽減でき、残業など労務負担も少なくできます。
改修工事の現地調査や図面起しの業務改善を
大規模修繕や改修工事の前には、現地調査(現調)が必要です。工場の改修の場合、規模の大きさなどから、目視での現地調査には時間がかかる上、正確さに疑問が残る場合も少なくありません。
改修工事には正確な計測結果を落とし込んだ施工図が欠かせないため、現地調査や図面化する際の手法の改善が求められます。
3Dレーザースキャナーは、点群データを基に平面図を描き起こすこともできるため、作図の際の時間短縮に繋がります。また、測定しにくい天井内などの計測も容易なため、今後の現地調査等の業務改善に有効です。
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